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⑬パパが居ない時の頑張りをご褒美シールで可視化

2016年5月16日

◆教育経済学!?

本屋で平積みされている教育経済学の本を読んでみましたので、その紹介をしつつパパハックションをご紹介させていただきます。
本の中で、人には大きく分けて2つの能力が存在すると紹介されていました。1つはテストの点やIQなど数値化して計測できる認知能力。もう1つはコミュニケーション力や、人間性、忍耐能力など数値化しにくい非認知能力。東大に入るには認知能力が高くなければならないですが、将来“社会的成功”を収めるには非認知能力の方が大事という事が統計的にわかったそうです。(ただし、非認知能力が高い人は概ね認知能力も高いようですが、、、)
その為にはコツコツと“しつけ”をする事が重要で、しつけを受けた子はそうでない子に比べて年収が有意に高くなったそうです。これは「勤勉性」という非認知能力を高められた事が直接の因果関係になったと結論づけられています。
では、仕事に日々追われ、子どもと十分な時間を確保できないパパはどうやれば丁寧にしつけをし、非認知能力の向上に貢献することができるのか?そのヒントになりそうな事が書かれていたのでご紹介します。

 

◆結果でなく過程を褒める

「子供をご褒美で釣っていいのか?」というよくある疑問ですが、これは教育経済学者的には「OK」。ただし、結果に対して褒めるのではなく、過程に対して褒めなければならないそうです。
例えば、「100点とったらゲーム買ってあげる!」という条件だと、子供自身はどうやったら100点をとれるのか勉強の仕方がわからず、最悪カンニングをするなどの行動を起こしてしまいます。そうではなく、「毎日ドリルを5枚続けたらゲーム買ってあげる!」のように、勉強をする過程に対して評価する必要がポイントだそうで、こうする事で物事の過程をしっかりとこなす「勤勉性」が身に付くようです。
これは褒め方も同じで、「頭いいね」と褒めると、自分自身の生まれ持った能力が高いから、低いからという理由で努力を怠り、いい結果を出せなくなるそうで、「頑張ったね」のように過程を褒めるそうです。
そこでよくある話ですが、「ご褒美シール」を積極的に活用するようにしております。

 

◆パパが居ない時の頑張りをご褒美シールで可視化

我が家ではトイレトレーニングにご褒美シール制度を導入しました。最初は2-3日に1枚しかシールが貼られていなかったのが、毎日必ず1枚貼られたかと思えば、翌週には1日で3-4枚と見る見るうちに増えていき、それだけでも効果がありましたが、これ以上にうれしかったのは子どもの頑張りが目に見えるようになったからです。
日中は仕事で子どもの努力が見えなかったのが、これにより可視化され、毎朝「昨日はトイレに3回も行けたんだね!よく我慢できたね!!」と、トイレをできた瞬間は共に過ごせなくても、その頑張りはしっかりと褒めてあげられるようになり、僅かかもしれませんが非認知能力の向上に貢献できるようになりました。
みなさんもぜひ、少ない時間しか会えなくても、子どもの頑張りや、成功した喜びをご褒美シールで共有する事で、子育てとの両立を図ってみませんか!?