子どもと居るときは、子どもに100%集中する。家事や仕事など、何かをしながら子どもと遊ばない。その理由は、子どもにとって父親と母親というのは役割が異なり、気分によって遊びたい相手が変わるためである。
その気持ちに応えるため、夫婦で協力しあっている。
共働きが多いデンマークでは、保育園や幼稚園への送り迎えは行きと帰りで夫婦分担していることが多い。ヤンさんの家庭もそうだ。
しかし、家事の分担については、様子を見ながらお互いに育児をしたり洗い物をしたりと、フレキシブルに対応している。
たとえば、子どもに「パパとママ、どっちと一緒にお風呂に入りたい？」と聞いた場合、大体は「ママ」と言うので、その時はヤンさんが洗い物をする。しかし、たまに「パパ」と答えることもあり、その時は奥さんが洗い物をすることになる。
奥さんは家事・ヤンさんは遊び担当、という分担をするのではなく、“夫婦はパートナー”と考え、状況によりお互いにサポートをしあっているのである。
ヤン・アシコイ
デンマーク生まれ、40歳。2歳の男の子の父。海外で10年ほど暮らした後、子どもが生まれたことをきっかけにデンマークに戻る。日本でも合計6年間暮らした大の日本好き。職業は製薬会社のプロジェクトマネジャー。趣味は言葉の勉強と座禅とオヤジギャグ。一番好きな和食は牛丼。
