アンッティ-ユッシさんの家庭は、住んでいる土地柄、湖や森の幸が豊富であることから、休みの日は半日~1日かけて家族で食材を採りに出かけている。
スーパーなどに行くよりも、時間がかかったとしても、美味しく、安全な食事を作る事を心がけたいからだという。
親がしている事に子ども達はとても興味があるようで、ナイフを使って野菜を切ったり、食材を炒めたりと、一緒に食事作りを楽しんでいる。子ども達は自分たちが手伝いをする事によって、自然と好き嫌いがなくなるとのこと。
アンッティ-ユッシ さんは「子どもは、小さい時から“ままごと”が上手なので大人が思う以上に実は器用に出きるんだ。形が いびつだったり少しくらい周りが汚れても気にしない。つまみ食いは味見と思えばいいからね」と話しており、家族皆で作った料理は格別だという。
一家が暮らす村にはレストランや大きな食料品店だけでなく、中学も高校も無い。子どもたちは高校に入学すると同時に親元を離れ、寮生活や1人暮らしが始まる。
その日までに自炊が出きるようになって欲しいと望み、共に自炊に取り組んでいる。
アンッティ−ユッシ・ユリハリユ
フィンランド生まれ、イギリスの大学でインダストリアルデザインを専攻。卒業後、日本に5年半在住し、現在はフィンランドの美術大学に勤務。冬は氷や雪の彫刻などを手がけている。7歳、5歳、2歳の父でありポジティブ思考なパパ。